色気と眠気の狭間で おやすみシェヘラザード 篠房六郎

 

 ギャル子ちゃんの記事で触れた映画マンガです。

色気が凄い先輩の部屋にウブな後輩が連れ込まれて、ベッドの上で濃密に

映画の話をされて意識をぐちょぐちょにされるっていうスケベな内容です

いつだかなんかのテレビ番組でスベらない話の逆バージョン(まんまスベる話を話していくやつ)みたいなやつをやってたんだけど、あれに近いものがある

楽しめない事を目的としたトーク(ただしキャラクター自身は全力で楽しませようとしている)っていうギャグの漫画です

 

わしこの人の作品は百舌谷さんしか読んだ事ないんだけど

この作品もかなりヒネた作品で、あとがきとかでも作者さんがかなりヒネた嗜好と思考を持っている事が窺えて

そこを見てると割とすとんと落ちてくる内容なんだけど、いきなりこの作品読んだ人は大体「これどこを楽しめばいいの?」ってなりそう

こういう矛盾というか、相反するものを抱えるテーマっていうのが好きな作家さんなんでしょうねぇー。

ただ最後の話でちょっと折れたのか、普通にいい話で泣かせてきます

おじさん最近涙もろくなってしまったのでちょっと泣きました

映画の2人とこの漫画の2人を重ね合わせるっていう書き方がうまくはまってた感じです

 

面白い映画を凄く面白くなく説明するっていうコンセプトの漫画で、

あとがきでめっちゃクレームが入ったっていう話がされているんだけど

まぁそもそも映画以前に漫画を面白くしなきゃいけないのが漫画家さんで

そこは普通に達成されている感があるからこれでいいんじゃねって気が

ていうか映画自身が面白いんだったら映画見ればええやん。身も蓋もねえ!!

最高の切り方 おしえて!ギャル子ちゃん 鈴木健也

 

 もータイトルで書いたんだけどねー。ほんと切り方が最高。

いや、たまたま偶然だったのかもしんないけどー

 

まー要はさ、普通漫画というか、もう大体の表現媒体って、読み手を不安にさせて

ああもう続きが見たい!!もういてもたってもいられん!!

っていう状態にして次を買わせるっていうのがもう定型化してて

俺もうこの漫画5巻が待ちきれなくて、調べて、最新話がネットで見れるっていうのを知って(不正じゃないよ!)

見てたからもう全部内容知ってたんだけどー、最後の2話が、ちょうど不安とその解決っていう部分なんだよね

でー、普通はその「不安」の部分で切るんだよ。普通

そしたらその不安を解決したい一心で次巻を待望するんだけど

ちゃんと解決の部分で終わらせてくれてるんですよー。

自身も色んな創作物に触れてるから、そういう部分が分かるのかなーって、そこは勝手な推測なんだけど

しかも、「え、じゃあその結果こうなっちゃうじゃん!」っていう読者が行きつく帰結に対するフォローを描き下ろしでしてくれてて、もーねー

ほんと好きだー!

 えー、おしえて!ギャル子ちゃんはですねー

もうしこたま売れてんだろーなーって感じだから、説明すんのもあれなんだけど

ギャル・オタ・お嬢の3人組の友情愛情がメインの話よね。

そんなかで映画のうんちくみたいのがあったりして、なんだろな、アンサイクロペディアの漫画版みたいな・・・いや、あれは出鱈目だらけだから、それよりは誠実な内容。

あー、漫画そのものの内容とは関係ないんだけど、映画のウンチク漫画って知ってる限りで3つあるんよね

木根さんと、ギャル子と、あの、篠房六郎さんのやつ。

この作者3人で映画対談とかすればええのにねー。絶対面白いでしょ。

微妙に嗜好違くて争いになったりするんかね。それはそれでおもろくない?

ギターの姉さんがロボ倒す 第三惑星用心棒 作:野村亮馬

 

 俺が野村さんを知ったのは「ベントラー・ベントラー」から。

いつもSFものを書いてる方なんだけど、なんというか、凄くドライなんですよね。

それは冷たいって意味ではなく、事実をありありと書いてる感じ。

それだけにこの人の描く世界や人間の息遣いや情念は、凄く生々しく感じられる

まー、正直この人の作品に最初に手を出すなら、最初に言ったベントラー・ベントラーが良いと思われます

どういう経緯かわからないんですけど、今作は結構作画が荒れていて内容は凄く面白いんだけど、一般的にはよくわからん感じになってるのかなーと。。。

 

内容としてはー、ポストアポカリプス?的な感じなのかなー。

なんかしらのドンパチをしてた時代のロボットがまだドンパチやってるつもりで生き残ってて

主人公のお姉さんが(この人もロボット)そいつらを大人しくさせるっていう様な話です。

ちなみに人間は生きてます。

お姉さんは人間が大好きなんだけど、ここが野村さんの味というか

その情愛は自発的なものではなく、生まれつき植え付けられているもの

っていう感じに見えるんですよね。

過去の記憶が消されてるとか、人間を愛してるのに、無機的に取り扱われてる。

自発的に音楽を愛したり、冗談を言ったりっていう人間的な面を持ちながら

ロボット的に人間に奉仕を続けるっていう。

それを悲劇的に描写するんじゃなく、やっぱりカラっと書くんですよね、この人

文句みたいに聞こえるかもだけど、この人のそういう作風が、ほんと好きなんです。

 ま、ついでにこっちも軽く紹介しましょう。

わかる人にはわかる説明の仕方をすると、

パトレイバーの、レイバーを宇宙人に変えたみたいな漫画です。

パトレイバーって、現代社会に実際操縦可能な人型巨大ロボットがいたらどーなんの

っていう話で、どっちかてと生臭くて泥臭い社会的な描写がメインの作品かと思うのですが

この漫画もそんな感じで、割とシャレにならん危険性を持った宇宙生物達が

ちょっとした交通の邪魔とか、割としょーもない問題を発生させて

それに正義の変身ヒーローでも、宇宙戦士でもない普通の公務員が

ビジネスライクに、やんわりと、だるそうに対処するっていう漫画です

割と短く終わっちゃった漫画なんだけど、もーほんとに面白いんで絶対読んだ方が良い

女子高生が4000万円損してゲロ吐く漫画 「貧民、聖櫃、大富豪」高橋慶太朗

レビュー見ると酷評が散見される今作だけど、俺は普通に好き。超好き。面白い。

アニメ化もされた「ヨルムンガンド」の作者 高橋慶太朗さんの新作

ざっくり内容を言うと、使い魔と現実の金を使って能力バトルみたいな感じ

タイトルの件は、新刊の3巻で出てくるぞ!買って!俺と作者さんの為に買って!

 

この作者さんの描く、変な笑い声の女の子は本当にこう、なんかイイ。

金髪の幼女の笑い声が「ヌフフッ」っておかしいだろ!好きだ!!

一昔前の同人上がりっぽい崩れ気味のデッサンもこう、なんか、味だよね!

あと知識が無いからディープな内容なのかわからんけど、お金を題材にしてるので経済チックな 要素もあるぞ!

経済ガチ勢にもオススメだ!いや知らねーけど、とりあえずオススメしとく!!

貧民、聖櫃、大富豪 3 (3) (サンデーGXコミックス)

貧民、聖櫃、大富豪 3 (3) (サンデーGXコミックス)

 

 

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そんな感じです。

低賃金労働者が営利目的の記事を書きまくってウハウハしていきたいと思います

がんばるぞぉ!おー!

 

勧めるのは大体女の子が出てくる系の漫画になると思います