色気と眠気の狭間で おやすみシェヘラザード 篠房六郎
ギャル子ちゃんの記事で触れた映画マンガです。
色気が凄い先輩の部屋にウブな後輩が連れ込まれて、ベッドの上で濃密に
映画の話をされて意識をぐちょぐちょにされるっていうスケベな内容です
いつだかなんかのテレビ番組でスベらない話の逆バージョン(まんまスベる話を話していくやつ)みたいなやつをやってたんだけど、あれに近いものがある
楽しめない事を目的としたトーク(ただしキャラクター自身は全力で楽しませようとしている)っていうギャグの漫画です
わしこの人の作品は百舌谷さんしか読んだ事ないんだけど
この作品もかなりヒネた作品で、あとがきとかでも作者さんがかなりヒネた嗜好と思考を持っている事が窺えて
そこを見てると割とすとんと落ちてくる内容なんだけど、いきなりこの作品読んだ人は大体「これどこを楽しめばいいの?」ってなりそう
こういう矛盾というか、相反するものを抱えるテーマっていうのが好きな作家さんなんでしょうねぇー。
ただ最後の話でちょっと折れたのか、普通にいい話で泣かせてきます
おじさん最近涙もろくなってしまったのでちょっと泣きました
映画の2人とこの漫画の2人を重ね合わせるっていう書き方がうまくはまってた感じです
面白い映画を凄く面白くなく説明するっていうコンセプトの漫画で、
あとがきでめっちゃクレームが入ったっていう話がされているんだけど
まぁそもそも映画以前に漫画を面白くしなきゃいけないのが漫画家さんで
そこは普通に達成されている感があるからこれでいいんじゃねって気が
ていうか映画自身が面白いんだったら映画見ればええやん。身も蓋もねえ!!